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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

2023年5月の記事一覧

予定帝王切開を受ける場合もしっかり病院選びをしましょう

2023年05月26日

安全な無痛分娩を受けるためにクリニック、病院をしっかり選ぶということはとても重要だといままでもコラムや書籍の中で話をしてきました。帝王切開を受ける際もやはりクリニック、病院選びが重要になります。今回は帝王切開でなぜ病院選びに重要かについてお話をしたいと思います。

15年ほど前のデータですが、帝王切開の麻酔を誰が行っているのかというアンケートを全国で行ったデータがあります。これによると、病院では59.1%、診療所では14.6%、全体として42.1%の施設で麻酔科医が帝王切開の麻酔を担当する割合でした。逆に言うと病院でさえ4割で、診療所では1~2割ほど、全体としても半分以上は麻酔科医以外(多くは産科医)が担当している現実があります。 帝王切開の麻酔の多くは脊髄くも膜下麻酔という方法で、麻酔科医でないとできない手技ではありませんが、麻酔科医が行うことで多くのメリットを享受することでできると思います。帝王切開を受ける病院もしっかり吟味する必要があります。

無痛分娩時の一番重要なモニターは妊婦さん

2023年05月19日

無痛分娩を行う際は血圧計、経皮酸素飽和度、呼吸数など機器を装着し、モニターする必要があります。比較的軽微な合併症から、非常に稀だけれども重篤な合併症などを見逃さないために、必ず行う必要があります。その中でも、妊婦さん自身が今どんな感じかを伝えてもらうことが、最も鋭敏で、重要な指標だと思っています。

例えば、硬膜外カテーテルを挿入した際にテストドーズといって、少量の局所麻酔薬を投与することで、間違ったところに入っていないかどうかを確認する方法があります。間違ったところに入っていると、血圧が下がったり、不整脈が出たりしますが、症状として、めまい、耳鳴り、味覚異常、意識障害、足が動かないなどの症状を呈します。血圧や不整脈の異常は必ずしも起こるわけではなく、妊婦さんの症状に注目することで、わずかな異常でさえも見落とさないことが、重篤な合併症を予防するために重要なことだと考えています。 無痛分娩中、スタッフから再三「変わったことはないですか?」「足は動かせますか?」など聞かれると思いますが、いずれも安全確認のための手順ですので、ご協力お願いします。

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