院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

2022年12月の記事一覧

11月30日に当院の麻酔科医、柏木邦友が本を出版しました(前編)

2022年12月20日

皆様にご報告があります。
私、柏木邦友が11月30日に幻冬舎さまから本を出版させていただきました。
タイトルは『とれない痛みはない』です。
お近くの書店で購入は可能ですし、Amazonでは電子書籍でもご覧になれます。
また来年2月にはAmazon Audibleで聴くこともできます。もし普段なかなか本を読まれる習慣がない方でも耳から聴いていただくこともできます。
第1章「痛み」とは何か
第2章頭痛、腹痛、肩こり、腰痛、関節痛は、こうして治す
第3章終末期の痛みや苦しみはとり除ける
第4章手術時の麻酔は本当に安全なのか
第5章痛くない「出産」が日本で広がらない理由
第6章痛みに困ったとき、どうやって病院を探すか
次回は少しだけ内容を具体的にご紹介したいと思います。

無痛分娩の地方格差(その2)

2022年12月12日

前回に引き続きまして、無痛分娩の地域格差についてお話ししたいと思います。
私は週に1回静岡県で無痛分娩をしており、無痛分娩を始めて2~3年ほど経過しました。当初は無痛分娩率4%でしたが、今年9月現在36%まで増加(2022年10月28日静岡新聞掲載)し、まだ増え続けていることを実感しています。静岡県は横長の県で、西は浜松医大や聖隷浜松病院(JALA未掲載)が無痛分娩をしており、他個人病院が2つJALAでは掲載されていますが、そのほかは掲載されておりません。同じ県でもこのように地域格差があります。
一方東京都はJALA掲載だけで御覧の通り、無痛分娩を希望する場合でも選択肢がいくつか出てきます。

そのため、無痛分娩でも和痛であったり、完全無痛であったり、麻酔科医がいるかどうか、24時間やっているかどうかなども選択が可能となります。
当院の無痛分娩の特徴は完全無痛分娩、麻酔科医がおり、24時間対応しておりますので、選択肢の一つにしていただければありがたいです。

無痛分娩の地方格差(その1)

2022年12月06日

都会と地方とで無痛分娩率に違いはあるのかという本邦での調査は私が調べた範囲ではありませんでした。私は現在東京マザーズクリニック以外にも静岡県や千葉県でも無痛分娩を行っており、地方での無痛分娩の現状について触れてみたいと思います。
まず以前お伝えした『全国無痛分娩施設検索』で全国を調べてみると以下のものでした(2022年10月28日現在、わかりやすくするため、北海道と沖縄がはいってなくてすいません)。

御覧の通り、東京、名古屋、大阪では無痛分娩ができる施設は集まっていますが、そのほかの地域では『全国無痛分娩施設検索』に登録されている無痛分娩ができる施設はあまりありません。また、地方でも県庁所在地など都市部に集中しており、無痛分娩を受けたくても近くに施設がないことや、24時間無痛分娩を行っていないために夜間の出産で無痛分娩ができなかったということが地方では起こりやすいことが予想されます。
医師、医療の偏在化が要因と考えられ、当院でも『絶対に無痛分娩で生みたいから』という理由で遠方にお住まいの方がわざわざ当院で出産される方もいらっしゃるほどです。今後、無痛分娩の地域格差が解消していくことを願っております。

胎児ドック専用回線

TEL:03-5450-3216

〒158-0098 東京都世田谷区上用賀4-5-1
東急田園都市線用賀駅よりタクシー 約5分、徒歩約13分