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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

2021年9月の記事一覧

新型コロナウイルスと帝王切開

2021年09月27日

先週は新型コロナウイルスが蔓延している状況での無痛分娩への影響をお話ししました。
今回は新型コロナに罹患している妊婦さんが帝王切開となった場合はどのような麻酔になるかをお話しします。
帝王切開となった場合は、全身麻酔ではなく、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔が選択されることが多くなります。つまりは感染していない場合と同じ麻酔方法ということです。全身麻酔には全身麻酔のリスクがある上に、全身麻酔のほうが、エアロゾル発生のリスクも懸念されるためです。
しかし状況によっては全身麻酔を選択する場合もあります。例えば肺炎の進行が早く、もともと挿管されている場合、挿管管理するほうがメリットが高い場合などは全身麻酔が選択されます。
麻酔方法に関してはそれぞれの施設の状況やスタッフの考えによると思うので、各施設でしっかり話を聞くことが大切です。
※東京マザーズクリニックに通院されている妊婦さんが感染してしまった場合は、感染が改善されるまでは専門機関で加療していただくことになります。

新型コロナウイルスと無痛分娩

2021年09月20日

新型コロナウイルスの蔓延に様々な変化が起こりました。医療も「あれはいけない」「これは推奨」など我々の仕事にも影響は起こっています。
さて、コロナ禍において、無痛分娩を行うことは何かデメリットはあるのでしょうか?
現在のデータではコロナ禍において無痛分娩を行ってはいけない理由はありません。
むしろ無痛分娩は行ったほうが良いとされています。理由としまして
①もし帝王切開になっても全身麻酔を回避できる可能性が高まる
②努責によるエアロゾルを減少させる
といったことが海外の学会から報告されています。
今後、更なるコロナの波が押し寄せようとも無痛分娩ができないということはありませんのでご安心ください。

全脊椎麻酔の初期症状

2021年09月13日

全脊椎麻酔は本来硬膜外に入る薬剤が、神経により近い脊髄液に注入されることで、硬膜外投与よりも早く、強く麻酔が作用します。
具体的には脚が重くほとんど動かなくなり、強いしびれ感が出ます。この症状が脚→身体→腕と広がっていきます。この症状は薬剤投与後1分以内に起こることが多いです。通常の無痛分娩でも足がポカポカする感じや多少重い感じ、少ししびれる感じは出てきますが、ほとんど動かないということはあまりないことなので、もし全く動かないような場合はすぐにお伝えください。
全脊椎麻酔は早期に発見し、しっかり対応すれば、命に関わることはありませんので、ご安心下さい。

アナフィラキシーショックの初期症状

2021年09月06日

アナフィラキシーショックは体に入った薬剤に対して免疫の過剰反応により様々な症状が起こります。アナフィラキシーショックの症状として、皮膚症状(発赤)、呼吸症状(息が苦しい、低酸素血症、ヒューヒューする)、血圧低下(耳鳴り、めまい、気分不快、頭がくらくらする、ぼーっとする、あくび)、消化器症状(下痢、嘔吐)があります。これもすべて認められることはめったにないため、一つでも該当する症状があった場合はスタッフに伝えましょう。
新型コロナワクチンでもアナフィラキシーショックの問題が心配されています。無痛分娩だけでなく、アナフィラキシーショックは食物や薬剤を接種すれば起こる可能性はあるため、知っていて損はありません。

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