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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

赤ちゃんへの影響はほとんどありませんの『ほとんど』とは?(前編)

2022年05月14日

麻酔科外来を行っているとご質問をいただくことがあります。無痛分娩の説明で『赤ちゃんへの影響はほとんどありません』という説明の『ほとんど』とは少しは影響があるのでしょうかというご質問をいただきました。確かに『ほとんど』というのは影響がある可能性もゼロではないと不安に感じてしまうかもしれません。今回はこの内容について2回に分けてご説明します。
他の施設のホームページも調べて、同じような記載があったので、どうなのかということで、この方は質問されました。少しでも赤ちゃんに影響があるのであれば控えたほうがいいのだろうかと思われる方もいらっしゃるのは当然と思います。私も同じ気持ちです。
まずお母さんと赤ちゃんは胎盤、臍帯で繋がっています。心臓から出た血液は大動脈を通り、その途中のいくつかの分岐を経て子宮動脈となり、胎盤に血液が供給されます。胎盤にはフィルターがあり、フィルターの目より大きいものは通過できません(どれくらい通過するかを胎盤移行性といいます)。また小さくてもフィルターの効果で胎盤を通過する全ての薬剤が赤ちゃんに行くこともありません。しかし赤ちゃんにわずかですが、薬は流れます。この少しの程度によって、赤ちゃんに影響が出ることがあります。薬の量が多くなれば赤ちゃんに影響が出る可能性が高まるので、投与量を少なくし、赤ちゃんに影響が出ないようにします。(つづく)

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