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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

母体救命の記事一覧

当院の医療設備

2021年08月09日

当院には緊急事態に備え様々な医療機器がおいてあり、必要時に使用できるようになっております。常勤麻酔科医がいるということもあり、通常の産科施設では常備されないものもおいてあるのでいくつかご紹介いたします
①AED
一般の産科施設や会社などにもあるのでご存じの方も多いでしょう。一部の致死的不整脈を治療するために必要なもので、胸にパッドを当てて電気を流し治療します。

②人工呼吸器+麻酔器
人工呼吸器や麻酔器は一般の産科施設にはありません。帝王切開などの手術の際にサポートとして使用しています。麻酔科医常勤がいるからこその機器です。


③ビデオ喉頭鏡
喉頭鏡は気管挿管の際に使用される器具です。ビデオ喉頭鏡は従来の喉頭鏡よりもより簡便に気管挿管を行うことが可能になります。

当院の輸血体制

2021年08月02日

前回『産科危機的出血への対応指針』について説明させていただきました。
出血がある程度起こった場合、失ってしまった血液を補充する必要があります。それが輸血です。献血などで集められた血液を感染症がないかチェックし、問題がないと判断された血液が輸血製剤となります。
輸血には大きく分けて赤血球輸血(濃厚赤血球)、血漿輸血(新鮮凍結血漿)、血小板輸血の3つがあります。
赤血球は酸素を運ぶもので足りなくなると貧血となります。血漿および血小板はいずれも止血機能があり、血を固めてくれます。
当院では血漿輸血が常備され、血液型ごとに保存されて必要な時に輸血できる体制にあります。
輸血をしないに越したことはありませんが、本当に必要な時に輸血があることによって大きく予後を改善するため、管理しております。

産科危機的出血への当院の対応

2021年07月26日

自然分娩でも無痛分娩でも時として出産時、出産後に大量出血になってしまうことがあります。当院では日本産婦人科学会、日本産婦人科医会、日本周産期新生児学会、日本麻酔科学会、日本輸血細胞治療学会が出した『産科危機的出血への対応指針』に従って、出血への対応を行っております。この指針について少し解説します。
出産時の出血は正確に出血量を把握することが困難とされており、指針にあるように『SI』が出血量の評価基準となります。『SI』は『心拍数/血圧』で数字が高いほど出血量が多いと判断されます。そのため、出産直後は定期的に血圧や心拍数の評価を行います。
『SI』が1以上であった場合、静脈路の確保やバイタルサインの確認、止血剤投与などを行います。
多くの場合はこれらの処置で問題ありません。
非常に稀に出血が持続する場合があり、この場合連携する施設への搬送が行われます。搬送先でより高度な止血、輸血などを行い、お子さんと一緒に退院できるように最善をつとめます。

母体救命公認講習会について

2020年08月22日

当院で無痛分娩に携わるスタッフは、医師、助産師、看護師全て日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)が行っている母体救命の講習会に参加し、資格を有しております。
この講習会でどのようなことを学んでいるかを少しご紹介します。
母体救命公認講習会では妊婦さんに起こる可能性のある有害事象を想定したロールプレイを行うことで、どのように考え、指示し、動くのかを学び、共有することでチームとして何か起こった時に対応できるようにします。スタッフが同じ講習をしていることで、それぞれが共通の認識を持ち行動することができます。
ロールプレイの具体的な内容は無痛分娩関連のことだけではなく、帝王切開での緊急事態や産後出血など産科診療で起こることを想定しています。
練習でできないことは本番ではできません。もしものことが起きないように様々な予防策を講じておりますが、万が一何かが起こった際も早期に発見し適切に治療していきます。
無痛分娩に関わる全てのスタッフがこの資格を有しておりますので、安心して出産に臨んでください。

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