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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

効きやすい神経、効きにくい神経

2020年11月02日

前回『麻酔が効いているかはどうやって調べる?』で神経にはいろいろ種類があることを触れました。繰り返しになりますが以下が麻酔の効きやすさの違いです。

触覚>運動神経>温度覚=痛覚>自律神経
効きにくい効きやすい

一番左側(最も麻酔が効きにくい)にあるのが触覚です。どんなに強い薬を入れても触覚を取ることはできないので、無痛分娩中も触れている感覚は残りますし、帝王切開のように強い薬を入れても触っている感覚だけは感じます。
一番右側(最も麻酔が効きやすい)にあるのが自律神経です。痛みを取ろうとすると、その範囲の自律神経も遮断されます。自律神経は血圧などの調整を行っているため、無痛分娩の副作用に血圧低下があります。血圧低下が起こらないように、十分に点滴などで水分を補うことで予防できます。
自律神経に次いで効きやすい神経が痛覚であり、同じく効きやすい温度覚を参考に無痛分娩中の麻酔範囲を確認します。
運動神経は痛覚よりも効きづらい神経ですので、完全には遮断されませんが、少しだけ効きますので、脚の動かしづらさがでてきます。そのため無痛分娩中は歩行はできません。
これらの神経の特性を理解して無痛分娩を行っております。

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