2022年01月18日
2022年01月11日
昔に比べて今は無痛分娩を行う妊婦さんも増えていますし、行っている施設(病院、診療所)も増えています。
無痛分娩率の最近の調査では平成26年4.6%(病院4.3%診療所5.0%)、27年5.5%(病院5.0%診療所5.9%)、28年6.1%(病院5.5%診療所6.6%)となっています。
無痛分娩は病院よりも診療所(クリニック)などで行うほうが多いという結果となりました。病院との差は1%弱とわずかではありますが、いずれの年も診療所のほうが無痛分娩を行っていることがわかります。
日本の無痛分娩を支えているのは診療所であり、だからこそ安全で適切な無痛分娩を行う必要があると思っており、日々取り組んでおります。
2021年10月11日
今まで何回か無痛分娩ができない原因の一つに側弯症が強い方を挙げてきました。そのせいか、無痛ができるか否か不安な顔で外来に来られる方がいらっしゃいます。今まで何人も側弯症の方々を無痛分娩してきましたが、無痛分娩ができなかった方はいらっしゃいませんでした。来院されている側弯症の方々はそれほど大きな側弯でない場合や、胸椎の側弯はあっても腰椎の側弯はほとんどない場合などもあり、問題なく無痛分娩ができています。
ですので、側弯症の方でも無痛分娩は多くの方は可能です。
ただし、事前に診察や、診察の結果によっては画像検査をお願いするかもしれませんの、その際はご協力下さい。
2021年10月04日
当院での無痛分娩は硬膜外無痛分娩というもので、腰の真ん中あたりに注射をしてカテーテルという細い管を入れます。この細い管は直径1mmほどで、柔らかくしなりがあり、釣り糸のように強固です。イメージだと釣り糸のような感じでしょうか。
中が空洞になっており、薬が通れるようになっています。
背中に管が入った状態でも、ベッドに背中を付けても問題ありません。管がつぶれることもありませんし、管がどんどん入ってしまうこともありません。普通に過ごしていただいて大丈夫です。
最初は管が入っていることが怖いかもしれませんが、すぐに慣れますので、何も心配なく出産に臨めます。
2021年09月20日
新型コロナウイルスの蔓延に様々な変化が起こりました。医療も「あれはいけない」「これは推奨」など我々の仕事にも影響は起こっています。
さて、コロナ禍において、無痛分娩を行うことは何かデメリットはあるのでしょうか?
現在のデータではコロナ禍において無痛分娩を行ってはいけない理由はありません。
むしろ無痛分娩は行ったほうが良いとされています。理由としまして
①もし帝王切開になっても全身麻酔を回避できる可能性が高まる
②努責によるエアロゾルを減少させる
といったことが海外の学会から報告されています。
今後、更なるコロナの波が押し寄せようとも無痛分娩ができないということはありませんのでご安心ください。